陶芸の町益子にあるホテルです。益子は排他的なところが少なくて，芸術家を歓迎する風土があり，カルチャー雑誌の魅力ある全国地方都市ランキング第13位に選ばれています。東京から4時間程度で着きます。商店街から約２km離れたところに存在し，温泉です。無色透明な温泉で，大浴場です。益子焼で作った壺みたいな浴槽もありますが,大浴場の隅にポツリとあるので相対的に壺みたいに見えて貧相な感じがしてしまいます。もっと中心に持ってきて欲しい。ホテル内にも益子焼はほとんど無く，盛り上がりがもの足りないです。よそのホテルと変わらない感じです。大きな陶器なら盗まれる心配もないでしょうから，館内のあちこちに置いて欲しいと思うのではないでしょうか。私は9000円で高層階に泊まれました。もっと値段の高い部屋には，大浴場にあったみたいな益子焼の風呂がありますが温泉ではありません。近年，客室に温泉風呂を付けて料理の数を数品多くして1人当たりの客単価を急に上げる宿ばかりになりましたが，客室温泉と部屋食はいらないんじゃないかと思います。それより値段を抑えた方がリピーターの数を増やせて結局宿の利益を増やせると思います。夕食会場は焼き物が結構飾ってあったり，益子焼の皿で食べられて良い感じなのですが量が少ないです。朝食は旅館の朝飯といった感じでした。部屋からの眺めは写真のようにいかにも里山といったものがあります。部屋には床の間が無いので，最初少し不思議な空間でした。ここの良い点は益子陶器町内へ散歩できる距離と，町全体を覆っている芸術を体感できる点にあるでしょう。創作のアイデアを練るには最高の場所だと思います。町の作りが陶芸というイメージで建設整備されています。茅葺きの古民家を上手に点在させて使った町作りが見られます。