ロワジールスパタワー那覇

沖縄県|2012/04/12 posted.

 ロワジールスパタワー那覇の低層階がチサンリゾート那覇で,3階通路で連絡された隣がロワジールホテル那覇というややこしい作りで,Webサイト作りも苦労したのが見えます。さらに,上空からの鳥観図が欲しいです。同系列ホテルで,チサンリゾート那覇がビジネス,ロワジールホテル那覇がグレードアップ,スパタワー那覇がリゾートという風にグレードを分けているためこうなったと思われます。スパタワービルには客室と大浴場しかないそうです。スパタワー那覇の内装以外はリゾートという程ではありませんが,朝食会場はスパタワー那覇とその他では別会場に分けています。ゆいレールの駅から1kmくらい離れていますが那覇空港に近く,沖縄では希少な温泉の宿のためオフシーズンでもけっこう混んでいました。通常ベイビューの部屋が16950円~ですが、予約割引の16700円でベイビューの9階に案内されました。
 スパタワー2階の大浴場の温泉は海水よりしょっぱいです。出る時にお湯をかけて流さないと温まり過ぎて ,暑くて夜眠れないかもしれません。もっともこれが塩泉の入浴方法です。露天は広くてプールサイドにあるような椅子も数台用意されていますが,外は見られません。私の宿泊した部屋の下のほうの2階が大浴場なので,外が見えても同じような景色でしょうが。ロワジールホテル那覇にも全く同じ泉質の塩泉がありますが,そちらは少し小さい浴場で,ロワジールスパタワー那覇の宿泊客以外がスパタワーの大浴場を利用するには料金がかかります。
 食事は近海魚が出ました。沖縄では普通に海岸の釣りで熱帯魚が釣れるので,沖縄の人はマグロではなく熱帯魚を美味しいと思うんだそうです。他所で出された近海魚にも熱帯魚は無くてブダイやマグロやカツオでした。内地の好みに合わせているのだと思います。他にもレストランはサンダルと部屋着はいけないなど外国人観光客に合わせた姿勢が見られます。しかし,内地も西洋も成功したわけでも無く,そんなものに憧れ,追従し独自の文化を捨てることは進化や閉塞経済打破の可能性を捨てることであり恐ろしい事だと考えてしまいました。異質な文化があってこそ他の文化も生き残れるものです。
 部屋の景色は写真にあるように,どの部屋からも,中部北部にあるリゾートホテルのようにはいきませんが,フェリー港のエメラルドグリーンがはっきりと見て取れます。沖縄では港までもがエメラルドグリーンであるのが特徴であり,中部北部に行けばどこでもキレイな海は見えるので,考え方を変えれば面白い景色なのかもしれません。お掃除の人はキレイな風景だと心から言っていました。シティービューの部屋からの風景も見させてもらいましたが,ビルの間の少し離れたところに青い海が見えるようになってしまうので,ベイビュー(オーシャンビューとはホテル側が言っていない点に注意して下さい)の部屋の方が良いです。
沖縄では完全に晴れる日は8日しかないんだと,琉球ガラスを買った人から聞きました。それでも,豪雨の後や曇りの合間に晴れたときのエメラルドグリーンに魅せられて人々は訪れるのでしょう。あるホテルが行く直前に倒産したりしましたが,それでも観光としては成功しています。沖縄の人々が共生できている様子を何回か見ました。

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